スーツの汚れの正しい落とし方!シミやカビなど汚れの原因別の対策方法

シャツ

大切なスーツが汚れてしまったら、ショックですよね。

スーツの汚れは放っておくと落ちにくくなってしまいますので、自宅での早めのケアが大切です。

スーツにシミやカビがついているのに気付いたら、すぐに対処して汚れを落としましょう。

今回は、自宅でできるスーツについてしまった汚れやカビの落とし方をご紹介します。

この記事の見どころ
  • スーツのシミやカビの対策方法は!?
  • シミやカビができてしまったらどうすればいいか教えちゃいます!

スーツの汚れには素早く対策を

スーツの汚れは、放置する時間が長ければ長いほど落ちにくくなってしまいます。

特にシミは、すぐに対策すれば簡単に落ちますが、時間が経ってから落とすとシミの輪郭や白っぽい跡が残ってしまうことも。

カビの汚れも、一度ついてしまうと時間が経つにつれて範囲が広がり、落とし方が大変になってしまいます。

スーツの汚れには、気付き次第すぐに対処しましょう。

目立つ汚れには自宅で応急処置をし、そのスーツがどうしても必要な場面が済んだら速やかにクリーニングに出すのがおすすめです。

繊維の中に染み込んだ汚れの成分やカビの根など、自宅ではどうしても落としきれない汚れもあります。

見た目が一旦綺麗になったからといって放置してしまうと、シミの成分を餌にカビが生えるなど、新たな汚れの原因になってしまうことも。

今回ご紹介する方法はあくまで応急処置と考えて、定期的なクリーニングで汚れをケアしましょう。

スーツの汚れの落とし方【汚れの原因別】

それでは、汚れの原因別にスーツの汚れの落とし方をご紹介していきます。

シミがついてしまった場合

スーツについたシミは、シミの原因について落とし方が違います。

こちらでは、水溶性・油溶性・不溶性それぞれのシミの落とし方を解説していきます。

ちなみに、シミの原因がわからずどの落とし方が適しているかわからない場合の判別方法は、少し濡らして様子を見ることです。

霧吹きなどで汚れた部分を湿らせて、シミに水が染み込んでいけば水溶性、シミが水を弾けば油溶性です。

不溶性のシミは、汚れた部分が硬くなったり、こすると白く粉っぽい表面になるのが特徴です。

水溶性のシミを落とす方法

水溶性のシミは、ぬるま湯で湿らせた布で叩いて落とします。

まず、汚れの下に乾いたタオルや古雑誌、古新聞など水を吸い取るものを敷きましょう。

その後、シミの表面を下にしてスーツを広げ、裏側から汚れを叩き出します。

濡らして硬く絞った布を丸めて叩いたり、細かな部分なら割り箸などの先に布を巻きつけたものを使うと叩きやすいです。

濡らした歯ブラシを使ってもいいですが、横方向にこすると生地を傷めてしまうので、必ず垂直に叩くように汚れを落としましょう。

シミの外側から内側に向かって汚れを落としていくと、白っぽい輪ジミが残るのを防ぐことができます。

シミの真下のタオルが汚れたら、綺麗な場所に移し替え、シミが見えなくなるまで繰り返します。

もし水だけでは汚れが落ち切らない場合は、水に中性洗剤を溶かした洗剤液を使って完全に汚れを落としましょう。

また、水溶性のシミはスチームクリーナーを使って落とすこともできます。

スチームの蒸気に水溶性の汚れを溶かし出すのは、原理としてはぬるま湯で溶かして叩き出すのと変わりません。

スチームを使うと直接生地に触れずにシミを落とせるので、生地への負担が少なく、毛羽立ちなどを防ぐことができます。

スチームを使ってシミを落とすには、少し離したところからスチームを当てて汚れを浮き上がらせ、浮き上がった汚れを乾いたタオルなどで拭き取っていきます。

スチームだけで完全に落ちない汚れは、軽く揉み洗いなどをして対処しましょう。

食べ物由来のものが多い水溶性のシミは、スーツの生地の中に成分が残ってしまうと白カビ・青カビの原因になります。

シミが薄くなって目立たなくなったからといって満足せず、完全に見えなくなるまで落とすのが肝心です。

油溶性のシミを落とす方法

油溶性のシミは、中性洗剤を水に溶かした洗剤液を使って叩き出します。

基本的なシミの落とし方は、水溶性のシミの場合と同じです。

まず洗剤液で汚れを落としたあと、ぬるま湯で叩いて洗剤の成分を洗い出します。

洗剤の成分が生地に残ってしまうと、カビの原因になったり白く変色してしまうため注意が必要です。

油溶性のシミの中でも、牛乳や卵などタンパク質の汚れには、タンパク質を分解する酵素入り洗剤が効果的です。

また、口紅やファンデーションなど化粧品の汚れには、洗剤だけではなくメイク落としも効果があります。

不溶性のシミはクリーニングへ

泥・血液など不溶性の汚れは、普通のシミと同じ落とし方をすると逆に広がってしまったり、白く変色してしまったりします。

不溶性のシミに自宅で応急処置をする場合は、濡らさず乾いた歯ブラシやスーツ用ブラシで払って落とします。

繊維の中まで入り込んでしまった不溶性の汚れを完全に落とすのは難しいので、スーツに不溶性のシミがついてしまったらなるべく早くクリーニングに出しましょう。

カビが生えてしまった場合

スーツを長い期間保管していたり、湿気の多い場所に置いておくと、カビが生えてしまう場合があります。

カビは落としても再発しやすいですし、無理に自宅で対処すると型崩れなどを起こし、最悪の場合はスーツが着られなくなってしまうこともあるので、基本的にはクリーニングに出すのがおすすめです。

しかし「どうしても明日そのスーツが必要」「一着しかない喪服にカビが生えてしまった」など、どうしても自宅で対処しなければならないケースもあるでしょう。

そんな時のために、スーツに生えてしまったカビの落とし方を、白カビ・黒カビの種類別にご紹介します。

自宅で白カビを落とす方法

白カビが広い範囲に生えている場合、まずは手で払って大まかな汚れを落とします。

他のものにカビ菌が移らないよう、屋外など周りにものがない場所で行いましょう。

手で払っても落ちなかったカビは、ぬるま湯で叩いて落とします。

30〜40℃くらいのぬるま湯でタオルを濡らし、シミの落とし方と同じようにスーツの下にタオルを敷いて、裏側から叩いて落とします。

拭いたり擦ってしまうと白カビが中に染み込んでしまったり、生地が白く変色してしまうので注意しましょう。

ラペルなど裏から落とすのは難しい二重仕立ての部分は、表面から優しく叩いてカビをタオルに移します。

ぬるま湯では落ちないしつこい白カビは、エタノールをつけた歯ブラシで叩くと落としやすいです。

ただしエタノールは生地を変色させてしまう場合もあるので、目立たない場所でテストしてから使いましょう。

歯ブラシの毛先を消毒用エタノールで湿らせ、叩いて白カビを落としては乾いたタオルで吸い取るのを、白カビが見えなくなるまで繰り返します。

ちなみにエタノールの代わりに、水にハッカ油を溶かしたものでも代用できます。

目立つ汚れが全て落ちたら、当て布をしてアイロンをかけ、生地に残ったカビ菌を高温で殺しましょう。

スチームも使うとより効果的です。

自宅で黒カビを落とす方法

スーツについた黒カビは、白カビに比べて落とすのがかなり難しいです。

どうしても早急にそのスーツが必要だという緊急事態以外、自分で対処するのは諦めた方が無難です。

基本的には黒カビが生えたスーツは、クリーニングに出してプロに任せましょう。

自宅でどうしても黒カビを落としたいという場合は、ウール100%のスーツの場合のみ、酸素系漂白剤を使った対処法が使えます。

酸素系漂白剤で黒カビを落とす場合、必要なのはバケツ・50℃くらいのお湯・酸素系漂白剤・ゴム手袋・ハンガーです。

まず、バケツに入れたお湯に1リットルあたり10gの酸素系漂白剤を溶かします。

その後ゴム手袋をして、スーツの黒カビが生えた場所を溶液に浸し、優しく擦り洗いをします。

繊維の内側に入り込んだ黒カビは、歯ブラシなどで掻き出すようにすると落ちやすいです。

洗い終わったら、一時間ほど溶液につけ置いて、カビを根元から殺菌します。

その後、自宅の洗濯機のドライモードで洗濯し、ハンガーにかけて陰干しで乾かします。

最初にもご紹介しましたが、この洗い方ができるのはウール100%のスーツのみです。

それ以外の素材のスーツは、変色・型崩れなどを起こして着られなくなってしまう場合もあるので注意しましょう。

スーツが完全に乾いたら、スチームアイロンでシワを取り、生地の風合いも元に戻して完成です。

カビを完全に取り除くにはクリーニングへ

カビの汚れは、自宅で完全に取り除くのは難しいものです。

綺麗にしたつもりでも、スーツの生地の中にカビの根が残っているとすぐに再発してしまいます。

また、自宅でカビを取ろうとすると、生地が傷んでしまったり型崩れしてしまうリスクもあります。

どうしてもすぐにそのスーツが必要な場合以外、カビの汚れはクリーニングに出してプロに取ってもらいましょう。

カビに効果的なウェットクリーニングは、値段は2,000円〜4,000円ほど、期間は1週間ほどかかりますが、ほとんどのカビ菌を落とすことができ再発もしにくいです。

ウェットクリーニング以外にも、クリーニング店ごとにカビに効果的なサービスを提案していることもあります。

クリーニング店でカビの状態を見せて、どのような対処法があるのか相談してみるといいでしょう。

ただし、店舗では受付のみで、別の場所にある工場に送るというチェーンのクリーニング店だと、受付の人は汚れの落とし方に詳しくない場合もあります。

できれば店舗内でクリーニングの作業までしている、自家洗いのクリーニング店を選ぶのがおすすめです。

スーツの管理を徹底してカビを生やさないのが一番ですが、万が一カビが生えてしまった場合はクリーニングのプロに任せましょう。

汗や皮脂などの日常の汚れ対策

汗や皮脂など、毎日ついてしまう汚れが、積み重なるとシミやカビの原因になることもあります。

日常的についてしまう汚れは、こまめにケアをして落ちにくい汚れになるのを防ぎましょう。

汗や皮脂などは水溶性の汚れなので、スチームで落とすことができます。

スチームの高温の蒸気をスーツに当てることで、生地の中の汚れを溶かし出して蒸発させることができるのです。

スチームアイロンをこまめにかけるのは面倒ですが、近年はハンガーにかけたままスチームを当てられるスチームクリーナーなど、便利な家電も増えています。

ちなみにスチームは汚れだけではなく、スーツについてしまった嫌なにおいも脱臭することができます。

スチームを使ったケアはスーツの生地に負担をかけないので、毎日行っても大丈夫です。

スーツ全体にスチームをかけるだけなら数分の手間で済むので、汚れを蓄積させないためにもこまめにケアするのがおすすめです。

ホコリ汚れは毎日の手入れで対策

スーツの生地は、拡大するとうろこ状になっていて、ホコリを溜め込みやすい構造になっています。

繊維の中のホコリを放っておくと生地が傷む原因になってしまうので、ホコリ汚れは毎日ブラシで払ってケアしましょう。

スーツを着た後帰宅したら、ハンガーに吊るして上から下へと一方向にブラシをかけていきます。

コロコロなど粘着テープを使ってホコリを取っている方も多いかと思いますが、粘着テープではブラシのように繊維の流れを整えることができません。

また毛足が短いエチケットブラシも、繊維の流れを十分に整えられず、ブラシ面も小さいのでブラシがけに時間がかかってしまいます。

毛足が長くブラシ面も大きなスーツ用ブラシは、一つ持っていれば短時間でスーツのホコリ汚れをケアできる便利なアイテムです。

3,000円以下の安価なブラシも多いですし、一度購入すれば長く使えるので、毎日スーツを着るサラリーマンはスーツ用ブラシを持っておくことをおすすめします。

ブラッシングでホコリを落としたあとは、スチームや霧吹きで軽く潤いを与え、風通しの良い場所で陰干しして生地を休ませましょう。

2日以上連続着用しないことも、ホコリ汚れを防ぐための効果的な方法です。

まとめ

スーツの汚れの落とし方や、スーツに汚れを溜めないための日常的なケアをご紹介して着ましたが、いかがでしたか?

少しでも汚れがついたままのスーツを着ていると、気分も良くないですし、周りからだらしなく不潔な人だと思われてしまいます。

スーツの汚れの落とし方を知って、いつでも清潔なスーツで気分良く働きましょう。