折り目のないスラックスはマナー違反!スラックスの折り目を綺麗に保つ方法

スーツの折り目

毎日着ているスーツですが、スラックスの折り目は気にしていますか?
気づかないうちに折り目が消えたまま着用していたという方は、周りの人にだらしない印象を与えている可能性もあるので要注意です。
今回は、スラックスの折り目が消えてしまう原因や自宅でなるべく長くスラックスの折り目を保つ方法について、解説していきます。

この記事の見どころ
  • スラックスの折り目がないのはマナー違反です!
  • 折り目が消えてしまう原因は?
  • 折り目を復活させる方法をご紹介!

折り目(センタークリース)がないスラックスはだらしない印象でマナー違反

スーツのスラックスの折り目のことを、気にしたことはありますか?
ファッションに関心のない人の中には、全く気にしたことがない、気づかないうちに消えていたという方もいるのではないでしょうか。

センタークリースとも呼ばれるスラックスの折り目は、実はスーツ姿全体の印象を左右する重要なものです。
少しでもスーツに関心がある人は、スラックスにセンタークリースがあって当たり前と考えていますし、当然他人のスラックスの折り目も気にしています。

もともと、スラックスのセンタークリースはイギリス国王・エドワード7世の従者がスラックスの畳み方を誤ってしまったことがきっかけで生まれました。

その折り目をエドワード7世が気に入って着用し、それが英国貴族たちの間に広まっていきました。
誠実そうでシャープに見えるセンタークリースは、現代のスーツ姿にはなくてはならないディテールになっています。
折り目のついていないスラックスは、スーツの手入れを怠っていることを自白しているようなもの。

だらしない印象を与えてしまい、相手によっては不快に感じさせてしまうかもしれません。

そうならないよう、スラックスの折り目をシャープに保つ方法や、なるべく折り目が消えないようにする方法について、下の項目で解説していきます。

スラックスの折り目が消えてしまう原因

そもそも、スラックスの折り目が消えてしまう原因は何なのでしょうか。
日常的に考えられる3つの原因について、ご紹介していきます。

日常的に防ぎようがない「汗や空気中の水分」

スーツに使われているウール地は水分を吸収しやすく、水を含むと膨張するという特性を持っています。
そのため、生地が空気中の水分や汗を吸い込んでしまうと、繊維が膨張するのと同時に折り目が緩んでしまうのです。

この汗や空気中の水分は、スーツを着て活動する以上防ぎようがありません。
特に後ろ側の折り目は、膝の曲げ伸ばしをしたり、座るときにお尻の下に敷かれることが多いため取れやすいです。

日々スラックスの折り目が緩んでいってしまうのは仕方のないことですが、今回ご紹介する対処法を試して少しでも長く折り目を保てるようにしてみましょう。

お気に入りのスーツこそ起こりやすい「連続着用」

上の項目でご紹介したように、水分を吸ってしまうとスラックスの折り目は消えやすくなります。
ですが、一度スーツを着たら生地を休ませて、陰干しして水分を抜くことでスラックスの折り目は随分長持ちします。

毎日同じスーツを着ていると、生地から水分が抜ける暇がないためすぐに折り目が消えてしまいます。
スーツは1シーズンに2着以上用意して、一度着たら丸一日以上休ませるようにするといいでしょう。

繊維の中のホコリや脱ぎっぱなしが原因「手入れ不足」

特に折り目加工などがされていないスラックスの場合、手入れ不足によってすぐに折り目が消えてしまいます。
先にも説明しましたが、特に後ろの折り目は取れやすく、スラックスの後ろ側は常日頃自分の目に入る部分でもないため、後ろの折り目が取れてしまったことには気づきにくいです。

スラックスを脱いだあと吊るさず放っておいたり、毎日生地にブラシがけをする習慣がない方は要注意です。
スラックスの折り目はどうしても徐々に消えていってしまうものですが、毎日習慣的に手入れすることで少しでも長持ちさせることができます。

折り目が消えてしまったスラックスに折り目をつける方法

折り目が消えてしまったスラックスに折り目をつける方法を、3つご紹介して行きます。

クリーニング店に出してプレスを頼む

スーツをクリーニングに出すと、多くの場合プレスもサービスで行ってくれます。

クリーニング店では専用のプレス機を使うので、折り目の持ちもいいです。
前・後ろの位置も正しい位置にしっかり線を付けてくれるので、完全に折り目が消えてしまった時は無理に自分で

しようとせず、プロに頼むのがいいでしょう。
クリーニングなしで、プレスのみのプランも多くのクリーニング店で用意されています。

自宅でアイロンを使って自分で折り目をつければもちろん無料ですが、正しい位置に線を作れなかったり、間違った位置にできた線を消す必要が出たりして結果的に二度手間になってしまうことがあります。

自宅でアイロンを使うのが不安な不器用な方は、多少お金がかかってもクリーニング店を利用しましょう。

自宅でアイロンをかける

自宅でアイロンをかけるのは、まだ完全には折り目が消えきっていない場合におすすめです。
前・後ろの線の位置をずらさず、正しい位置に折り目をつけるのは意外と難しいことです。

自宅で自分で線をつける時は、スーツを買った時から付いている線や、クリーニングに出した時に付けてもらった線の位置をなぞるようにするのがおすすめです。

スーツにアイロンをかける時は、生地を傷ませないよう必ず当て布を使います。
前と後ろに付いている線を摘むように持って折り、脚部分を片方ずつアイロン台に乗せて裾か上に向かって折り目をつけていきましょう。

ちょうど中心にくる縫い目部分から前へ・後ろへと、押し出すようにかけるのがポイントです。
後ろ側にはポケットがあるので、折り目はポケットにぶつからないよう股下の2cm程上で止めます。

後ろ側の折り目は取れやすいので、特に後ろ側の折り目はしっかりと力を入れて付けましょう。
市販のスプレー式アイロンのりを使うと、自宅でのアイロンがけでも比較的折り目を長持ちさせることができます。

アイロンのりは、スーツの生地に使えるものとそうでないものがあるので、購入する際にきちんとチェックしましょう。

パンツプレス機を利用する

スラックスを挟み込んで折り目をつけるパンツプレス機は、1万円〜3万円ほどで購入可能です。
一度購入すれば壊れることも少ないので、定年までスーツを着て勤め続けることを考えればそれほど高くないのではないでしょうか。

ビジネスホテルでは部屋に備え付けられていることも多いので、出張の時などに利用してみるのもおすすめです。
ただし、パンツプレス機は位置を確認しながら線をつけられるアイロンとは違い、スラックス全体を挟んで一気に線をつけます。

そのため挟み方を間違ってしまうと線の位置がずれてしまうことも多いです。
間違った位置に線がついてしまうと、アイロンで線を消す必要があり結局二度手間です。
特に出張先で線の位置を失敗した場合、手近にアイロンがなくて線を消すことができず困ることもあるでしょう。

パンツプレス機を使うときは、十分使い方に気をつけましょう。

スラックスの折り目をなるべく長く保たせる方法

次に、スラックスの折り目を消さず、なるべく長く保たせる方法について解説していきます。

連続着用を避けて生地を休ませる

スラックスの折り目が取れてしまう最大の原因は、生地が吸収してしまった水分です。

スーツを一度着たら、丸一日は休ませて陰干ししておくことでほとんどの水分が抜け、折り目を長く保たせることができます。

ちなみに水分を抜くことで脱臭でき、生地が傷むのも防げるので、クリーニングの頻度を減らしたりスーツ自体を長持ちさせることにも繋がります。

お気に入りのスーツだからこそ、毎日連続で着るのは避けて休ませるようにしましょう。

裾を上にしてパンツ用ハンガーに吊り下げておく

誰でもすぐにできる対策方法は、毎日スラックスを脱いだ後パンツ用ハンガーに吊り下げておくことです。
毎日折り目で折りたたんだ形を保てるので、格段に折り目が取れにくくなります。

この時、裾を上にして前と後ろの折り目部分をつまみ、しっかり伸ばしてハンガーに挟むようにしましょう。

あらかじめ折り目が取れにくいよう加工されているスラックスなら、これだけで次のクリーニングまで折り目を保たせることも可能です。

折り目を長持ちさせるスプレーのりを利用する

自宅でアイロンをかけるとき、スプレー式のアイロンのりを利用すると折り目が長持ちします。
さらにアイロンのりを使うと、スラックスの折り目をよりシャープに付けることもできるので、ピシッとした仕上がりになり一石二鳥です。

自宅で頻繁にスラックスにアイロンをかける時は、スプレー式のアイロンのりは持っておきたいアイテムです。

アイロンのりの使い方は、自宅でスラックスにアイロンをかけるとき、線を付けたい位置にスプレーするだけです。

他にもシャツなどをアイロンがけする時、アイロンのりを使って行うとよりパリッとした仕上がりになります。
アイロンのりは、スーパーやホームセンター、手芸店などで購入することができます。

あらかじめ折り目加工をされているスラックスも

機能性を謳っているスーツの場合、スラックスの折り目が取れにくいようあらかじめ加工されている場合もあります。

新たにスーツを購入する際には、スラックスに「折り目加工」という記載があるかどうかチェックしてみてください。

折り目加工がされているスラックスは、加工なしのものより折り目が取れにくいので、あまり頻繁にスーツの手入れができないという方におすすめです。

また外回りの営業など、スーツを着たまま汗をかいたり動き回ったりする機会が多い方にも、折り目加工のスラックスがおすすめです。

ちなみに、アイロンのりの一種ですが、自宅で折り目加工ができると謳っている商品も販売されています。
工場で行う加工よりも効果は低いと思われますが、手持ちの折り目加工されていないスラックスにはこういった折り目加工スプレーを使うのもおすすめです。

位置がずれてしまった折り目を消す方法

自宅でスラックスに折り目をつける場合、起こってしまいやすいのが折り目のずれです。
折り目の位置を間違ってしまった場合に消す方法をご紹介していきます。

クリーニングに出してプロに直してもらう

間違った折り目を消すときに最も確実な方法は、クリーニングに出してプロに直してもらう方法です。
のりなどを使ってしっかり線を付けてしまった場合、ただのプレスより少し費用がかさむ場合もありますが、確実に正しい折り目位置に直してもらえます。

間違った線を自分で消す自信がない場合、すぐにクリーニング店に持っていきましょう。

自宅で折り目を消すにはお酢が効果的

自宅で間違った折り目を消す場合、お酢を使うのが効果的と言われています。

お酢を使って折り目を消す時は、アイロン台に折り目部分を広げて乗せて、歯ブラシなどでお酢を薄く塗ります。
そのあと水を含ませた布を当てて生地を湿らせ、ドライアイロンをかけて折り目を消していきます。

しっかりついた折り目を消すには、押し当てるように少し強めにかけるのがポイントです。
ただしこの方法では、のりを使ったりしてしっかり付けた折り目を完全に消すことはできない場合もあります。

少しの線なら消すこともできますが、試してみて無理だと思った場合はやはりクリーニング店に頼みましょう。

まとめ

スラックスの折り目が消えてしまう理由や、折り目を保つ方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

自宅でも手をかければ折り目を保つことが出来ますが、面倒くさがりの方や毎日手入れをする余裕がない方は折り目加工つきのスラックスやクリーニング店のサービスを利用するのがおすすめです。

スラックスの折り目が消えていると、スーツ姿がだらしなく見えてしまってマナー違反です。
毎日きっちり折り目のついた、格好いいスーツ姿で出勤しましょう。