スーツにアイロンをかける方法!頻度や温度は?当て布は必要?

アイロン

自分でスーツにアイロンをかけたことはありますか?
アイロンをかけたいけれどもやり方がわからなくて、家族や彼女、クリーニングのサービス任せという方も多いのではないでしょうか。

今回は、スーツにアイロンをかけるときの基本について詳しく解説します。
頻度や温度、のりや当て布は必要なのかどうかなど、スーツのアイロンがけに関する様々な疑問にお答えしていきます。

この記事の見どころ
  • スーツの折り目って実は必要!?
  • アイロンがけの方法をご紹介!

きちんと折り目のついたスーツは好印象

ぱりっとのりが効いて、きちんと折り目のついたスーツはなんと言っても清潔感があり、好印象です。
高い頻度でクリーニングを利用すれば、基本的にサービスでプレスもしてくれて、シワのない清潔なスーツを保てます。

しかしスーツをクリーニングに出す頻度が高すぎると、経済的にも痛いですし、スーツの生地が傷んでしまい、不自然なテカリが出てしまうことも。

お気に入りのスーツを長く愛用するためには、クリーニングに出す頻度はなるべく減らし、家でこまめに汗抜きやシワ取りをするのがおすすめです。

ただし高温のアイロンも、スーツの生地にダメージを与えてしまう原因です。

こまめにスチームでシワ取りや脱臭をしていればそこまで高い頻度でアイロンを当てる必要はありません。
できれば毎日短時間でもスチームで手入れをするのがおすすめです。

アイロンは何日に一度、と決まった頻度でかけるのではなく、どうしてもシワが気になる時や、スラックスの折り目が消えかかっている時に限りましょう。

スラックスに折り目をつける時など、どうしてもアイロンを当てるときには必ず当て布を使用して生地を保護します。

その他細かなスーツのアイロンがけの方法やコツについて、下の項目で解説していきます。

スーツにアイロンをかけるときの基本

スーツにアイロンをかけるときの基本について解説していきます。

素材別に温度を使い分ける

スーツにアイロンをかけるときは、闇雲に高温でかけるのではなく、素材によって温度を使い分けます。

温度が高すぎると生地が焦げたり溶けてしまい、低すぎるとシワが取れずきちんと折り目がつきません。
また、間違った場所についた折り目も直すのが非常に大変で、プロの手を借りる必要が出てくることもあります。

素材別の温度の使い分け
  • ナイロンやアクリル:低温の110〜130度
  • ウール:中温の140〜160度
  • 綿や麻:高温の180〜200度

となっています。
スーツはウール地のものが多いので、基本的には中温と覚えておくといいでしょう。

ウールとナイロンの混紡のものなど、複数の素材が混ざっている生地はより低い温度のものに合わせます。

スチームはシワ取り・脱臭に効果的

スチームは、生地に直接アイロンを押し当てないので生地を傷めません。
そのため日常的なシワ取りにはスチームを使用するといいでしょう。

スチームは当て布を用意する必要もなく、不自然な折り目もつかないので毎日気軽に当てることができます。

また、スチームはスーツの生地に染み込んだ汗などの水溶性の汚れを溶かし出すため、脱臭や汚れを落とす効果もあります。

高い頻度でスチームを当てていれば、クリーニングサービスを利用する頻度も低くなってお財布にも優しいです。

生地が痛まないぶんスーツも長持ちするなどメリットだらけなので、毎日少し手間をかけてスチームがけをしておくといいでしょう。

手持ちのアイロンにスチーム機能がない場合は、霧吹きで生地を湿らせ、1cmほど浮かせてアイロンをかけることでもスチームの代用ができます。

ただしウール地は水分に弱いため、ウール100%のスーツの場合は表面を軽く湿らせる程度に留めたほうが良いでしょう。

また、スラックスの折り目など消したくない折り目にスチームを当てると、折り目が取れやすくなってしまいます。

スチームは折り目の部分を避け、シワ取りをしたい場所を中心に当てるようにしましょう。

当て布を必ず使用する

スーツにアイロンを当てる場合、当て布は必須です。

当て布とはスーツとアイロンの間に一枚敷く布のことで、生地の傷みを防ぐ効果があります。
直接アイロンを当ててしまうと、生地の繊維が潰れてテカリが出てしまい、不自然で格好悪い仕上がりになってしまいます。

テカリを完全に直すには専用のサービスを利用する必要があり、最悪の場合スーツが着られなくなってしまう場合もあるので注意しましょう。

当て布を用意する手間を惜しんだだけで、お気に入りのスーツを失ってしまいかねません。

当て布は、綿100%の薄地の布がベストです。

身近に手芸が趣味の人がいれば、30〜50cm四方くらいの綿のハギレを貰えるといいでしょう。

下に敷いた折り目が見えやすいメッシュ地のものなど、当て布専用商品として販売されているものもあります。
特別に当て布を用意するのが面倒なら、綿100%のハンカチや手ぬぐいを当て布に代用することができます。

出張先などで急にアイロンがけが必要になった場合は、シャツの後ろ身頃を当て布の代わりにするというライフハックもあります。

スーツにアイロンをかける方法

スーツにアイロンをかける場合の手順について、解説していきます。

スーツにアイロンをかける時に必要なもの

CHECK
  • アイロン
  • アイロン台
  • 当て布
  • 霧吹き(スチーム付でないアイロンの場合)

必須というわけではありませんが、スーツに自宅でアイロンをかける頻度が高い方は「袖馬」と呼ばれるグッズもあると便利です。

袖馬とは、ちょうど腕くらいの太さと長さの円柱型の枕のことで、袖にアイロンをかける時に内側に差し込んで使います。

スーツのジャケットの袖にアイロンをかける時、中に何も入れずにかけると袖の側面に不要な折り目がついてしまうことがあります。

袖馬は、それを防ぐためのアイテムです。

いらない折り目がつかないよう、気をつけてかければ済む問題なので必須のアイテムではありませんが、不器用な方やスーツにアイロンをかける頻度が高い方は用意しておくと便利です。

袖馬は、スーツのジャケットだけでなくシャツやコートなど、長袖の衣服全てに使うことができます。
袖馬は、手芸店やホームセンターなどで3,000円前後から購入できます。

アイロン台の先端が細くなっていて袖馬の代わりになるものもあります。

また、シワのないスーツやスラックスの折り目を長持ちさせたい場合「のり」もあると便利です。のりを使ってアイロンをかけると、普通にアイロンをかけるよりスーツがぱりっとして見栄えもいいです。

とはいえ、のりを水に溶いて刷毛で塗る昔ながらののり付け方法は、自宅ではハードルが高いです。
自宅でのりを使ってアイロンがけしたい場合は、市販の「アイロン用スプレーのり」を購入しましょう。

スプレーのりは、霧吹き式になっていて、スチーム代わりに水を吹きかけるのと同じ要領で使えます。
ただし、市販のスプレーのりはウール地に使えるものとそうでないものがあるので、購入時に必ず確認しましょう。

スーツのジャケットにアイロンをかける方法

スーツのジャケットにアイロンをかける時は、袖→後ろ見頃→前身頃→襟という順番でかけていきます。
袖を最初に、そのあとは広い場所から細かい場所へと覚えると覚えやすいでしょう。
ステップを追って、ジャケットのアイロンがけの解説をしていきます。

STEP1 袖のアイロンがけ

袖は縫い目に沿って平たくアイロン台に置き、生地のシワを伸ばすようかけていきます。

側面に不要な折り目がつかないよう、端は押し潰さず優しくかけましょう。

先にご紹介した袖馬がある場合、袖馬に着せるように通してかけます。

袖馬がない場合は、丸めたタオルを袖の中に詰めても上手にシワを伸ばすことができます。

肩の部分は、アイロン台のカーブに着せるようにして、縫い目から袖、縫い目から後ろ身頃に向かって伸ばしていきます。

STEP2 後ろ身頃のアイロンがけ

後ろ身頃は、片側ずつ肩の部分をアイロン台のカーブに着せた形でかけていきます。

背中のシワは目立つので、背中部分だけでものりを使ってかけるとかなり印象が変わります。

後ろ身頃は上から下に向かって撫でるようにシワを伸ばしましょう。

 

STEP3 前身頃のアイロンがけ

前身頃のアイロンがけは、後ろ身頃の時とは反転させるようにアイロン台にジャケットを着せ、ラペルを開いた状態でアイロンをかけていきます。

前身頃にはボタンやラペルがあり複雑な作りなので、無理に完全にシワを伸ばそうとせずできる限り優しくかけましょう。

脇に生地の切り替えがある場合は、ジャケットをずらして縫い目に沿ってシワを伸ばします。

STEP4 襟のアイロンがけ

襟のアイロンがけは、まずはラペル(下襟)から始めます。

前身頃にアイロンをかけた状態からラペルを折り返し、内側から外側へ撫でるようにかけましょう。

ピンと尖ったラペルはスーツ全体の印象をシャキッとさせるので、部分的にのりを使うのもおすすめです。

前身頃との折り返し部分は、ふんわりと立体的な形がポイントなので、押し潰さないように気をつけましょう。

ラペル(下襟)が終わったら、カラー(上襟)にアイロンをかけていきます。

カラーのアイロンがけは、後ろ身頃側を開いて裏から当てるのがおすすめです。

下から上へ、少しずつ手で開きながらかけていきます。

この時、一気に全体にアイロンを当てようとしたり、裏側から強い力で押しつぶすようにかけると、表側にシワがよってしまいます。

表側の状態を確認しながら、優しくかけるように気をつけましょう。

スーツのスラックスにアイロンをかける方法

スーツのスラックスのアイロンがけは、腰回り→脚部分→裾の順番でかけていきます。
上から下へと覚えると覚えやすいですね。

ステップ別に、スラックスにアイロンをかける方法を解説していきます。

STEP1 腰回りのアイロンがけ

スーツの腰回りは、一気に全てを伸ばそうとせず、片側の前→後ろ→もう片側の前という順番で、回すようにかけていきます。

アイロン台にスラックスを履かせるようにしてかけるとやりやすいです。
基本的に縫い目から広い布地に向かって開くように、ファスナーやポケットの部分は、押し付けると不要な折り目

や段差ができてしまうので、優しく当てるようにしましょう。

STEP2 脚部分のアイロンがけ

脚部分は、片側ずつアイロン台に乗せ、センタープレス部分が両端になるように折ってアイロンをかけていきます。

中央に来る縫い目から、センタープレスに向かって内から外へとシワを伸ばします。
仕上げにセンタープレス部分をしっかりと押しつぶすようにかけ、ピンと伸びた折り目をつけていきます。

STEP3 裾のアイロンがけ

裾部分は、内側にアイロンを入れるようにして裏地側からかけます。
脚部分と同じように縫い目から外に向かってかけ、最後に表地側からセンタープレスに折り目をつけましょう。

スーツにアイロンをかける時間がない時は?

スーツにアイロンをかける時間がないとき応急処理について解説していきます。

浴室の蒸気の中に吊るしておく

入浴後、蒸気のこもった浴室内に吊るしておくだけで、シワ取りと脱臭をすることができます。

スチームを当てるよりは効果は弱いですが、一晩吊るしておけば大まかなシワは取ることができます。

吊るす前に霧吹きで湿らせたり、手で形を整えておくとより効果的です。

細かなシワはアイロンミトンで応急処置

アイロンミトンとは、手にはめて使う簡易的なアイロン台です。

ハンガーにかけたままでもアイロンが使えるようになるので、手間がかからず便利なアイテムです。

アイロン台を出してくる手間が減ることで、アイロンをかける頻度も上がるのではないでしょうか。
全体にアイロンをかけるほどではない細かなシワは、日常的にアイロンミトンを使ってケアしましょう。

使い方は、スーツをハンガーにかけたまま非利き手にアイロンミトンをはめ、スチームをオンにしたアイロンを気になる部分から少し離してかけるだけです。

手で直接掴んで引っ張れるので、吊るしたスーツに単にスチームをかけるより綺麗な仕上がりになります。

不器用な方はクリーニング店のプレスサービスを利用

不器用で自宅でアイロンをかける自信がないという方には、クリーニング店のプレスサービスがおすすめです。

ほとんどの店で、クリーニングは無しのプレスサービスのみの料金が設定されています。
頻繁にクリーニングに出してしまうと布地が傷んでしまいますが、プレスサービスだけなら自宅でアイロンをかけるのとダメージは変わらず、プロの手による綺麗な仕上がりになります。

クリーニング店だけではなく、ホテルでプレスサービスを行なっている場合もあります。
プレスサービスの料金は、ホテルならスーツ上下で1,500円前後、クリーニング店なら1,000円前後のことが多いです。

アイロン台ではなく、人型のマネキンのようなものにスーツを着せつけて全体のプレスを行うなど、自宅ではできない綺麗なシルエットが出るサービスもあります。

不器用な方は、多少お金がかかっても無理をせずプレスサービスを利用するといいでしょう。

まとめ

スーツにアイロンをかける方法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
スーツのアイロンがけは手間がかかりますが、やるのとやらないのでは全体の見栄えが全く違います。
日常的にスチームアイロンで手入れをしておけば、全体にアイロンをかける頻度を減らすことができます。
自宅でのケアで、シワのない清潔感のあるスーツを保ちましょう。