女性だけじゃない?男性の更年期の症状と対策ガイド

おじさん

更年期は、女性だけのものと思っていませんか?
ホルモンバランスの崩れによる更年期は、実は男性にも訪れるものです。
今回は、男性の更年期とはどういったものなのか、また症状を和らげる対策をご紹介します。
男性の更年期を診断できるチェックリストもご用意しましたので、まずは自己診断してみてください。

男性更年期障害(LOH症候群)とは

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男性の更年期は、LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)とも呼ばれます。
中心的な患者の年齢層は、50代〜60代です。
早い人は40代後半ごろから発症することもあります。
生活に支障が出るほどの症状は少なく、症状が出ていても男性更年期と自覚していない人も多いです。

年齢とともにホルモンバランスが変わるのは仕方のないことなので、男性更年期を完全に予防するのは難しいです。
しかし、男性更年期の原因や症状を知ることで、症状を緩和したり発症を遅らせることはできます。
まずは、男性更年期障害の原因や症状を知っておき、年齢に対する体の変化に敏感になりましょう。

男性更年期障害の原因とは?

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男性更年期障害の原因は、大きく分けて二つあります。
それは、ストレスと年齢の進行です。
このどちらもが男性ホルモンの一種である「テストステロン」の減少に繋がり、ホルモンバランスが乱れることで様々な体調の変化をもたらします。
詳しい原因やメカニズムについて、下の項目で解説していきます。

過剰なストレスが原因に

ストレス

テストステロンの分泌を低下させる、一つ目の原因はストレスです。
そもそもテストステロンとは、筋肉の増強や体毛の発毛、生殖関係の働きなど、いわゆる「男性らしさ」を作りだすホルモンです。
このテストステロンは大脳の視床下部からの指令で作られますが、強い精神的なストレスを受け続けると大脳が「テストステロンを作るな」という信号を出してしまいます。
そのためテストステロンの分泌量が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。
働き盛りの年齢の男性が男性更年期になりやすいのは、仕事や家庭で大きなストレスを抱えているためとも考えられます。

年齢の進行による男性ホルモン(テストステロン)の低下

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テストステロンは、ストレスがなくても年齢の進行により緩やかに分泌量が低下していきます。
テストステロンの分泌量は20代前後の年齢でピークとなり、その後は年齢とともに徐々に減少します。
これは、どんなに対策をしていても起こることで、自然な老化現象です。
年齢による自然なホルモンバランスの変化と、ストレスによる急激な変化が合わさって男性更年期障害が起こるのです。

男性更年期障害の症状とは?

男性更年期障害の症状は、様々な場所に現れます。
更年期障害と知らなければ些細な不調に思えるので、病院で診断を受けようと考える人は少ないです。
年齢とともにこのような症状が出てきたら、男性更年期障害を疑いましょう。

性欲の衰えやED

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テストステロンの低下は、性欲の衰えやEDといった男性機能に影響をもたらします。
年齢とともに徐々に衰えていくのは、自然な現象なので問題ありません。
しかしそれまでの生活と比較して、急激な衰えが見られた場合には男性更年期障害の可能性があります。

ほてりや発汗

手汗

ホルモンバランスが変化すると、自律神経が乱れ、体温の調整が難しくなります。
暑いわけではないのにほてったり、急激な発汗は、男女問わず更年期障害の代表的な症状です。
更年期障害ではなかったとしても、自律神経が乱れているのは間違いないので、日常的に症状が出る場合は医師の診断を受けましょう。

記憶力の低下

疑問

男性更年期の症状として、記憶力や集中力が低下するというものもあります。
ホルモンの分泌には脳の信号や体内の化学物質が関係するので、思考力や認知力にも影響があるのです。
年齢にともない記憶力が落ちる病気は他に認知症もありますが、どちらにしても早めに医師の診断を受けた方がいいでしょう。

イライラ

イライラ

更年期障害の症状で、イライラしたり鬱っぽくなる場合もあります。
これは記憶力や集中力と同じく、ホルモンバランスが脳の伝達系統に影響を及ぼすためです。
理由もないのに機嫌が悪くなることが続いたら、男性更年期障害を疑ってみてください。

めまいやだるさ

だるさ

めまいやだるさも、自律神経が乱れることにより引き起こされます。
他に、関節や筋肉の痛み、倦怠感、耳鳴りといった症状が現れる場合もあります。
些細な体の不調は、老化だけではなく更年期障害の症状かもしれません。

男性更年期障害はどうやって診断する?

男性更年期障害には、診断に明確な基準があるわけではありません。症状の出方は人によって様々なので、「AMSスコア」という問診票の点数を総合して診断します。下の項目にチェックリストがありますので、まずは自己診断をしてみてください。

【チェックリスト】あなたは男性更年期障害?

下の項目の質問に「なし(1点)、軽い(2点)、中等度(3点)、重い(4点)、非常に重い(5点)」いずれかの点数をつけてしてください。

CHECK
  • 総合的に調子が思わしくない
  • 関節や筋肉の痛み
  • ひどい発汗
  • 睡眠の悩み
  • よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
  • いらいらする
  • 神経質になった
  • 不安感
  • からだの疲労や行動力の減退
  • 筋力の低下
  • 憂うつな気分
  • 「絶頂期は過ぎた」と感じる
  • 力尽きた、どん底にいると感じる
  • ひげの伸びが遅くなった
  • 性的能力の衰え
  • 早朝勃起(朝立ち)の回数の減少
  • 性欲の低下

全ての質問に答え、点数を合計したら結果をチェックしましょう。

診断結果をチェック

上のAMSスコアの点数が、

結果発表
  • 26点以下:正常
  • 27点〜36点:軽度
  • 37点〜49点:中度
  • 50点以上:重度

という診断結果となります。正常・軽度の方は、日常的な対策で症状が緩和する可能性があります。中度以上という診断結果になった方は、専門の医療機関を受診しましょう。

鬱との見分け方はある?

鬱との見分け方はある?

更年期障害とうつ病は、非常に症状が似ています。これは、どちらもホルモンバランスの変化によって起こる病気であるためです。大まかにいうと、更年期障害は40代以上の男女に多く、うつ病は年齢を問わず発症します。

ただし、更年期障害とうつ病の違いを素人が見極めるのはとても難しいです。
更年期障害とうつ病を併発するケースもあるので、自分だけで判断するよりも医療機関で診断を受けた方がいいでしょう。

男性更年期障害の改善方法

男性更年期障害を、対策・緩和するにはどのような方法があるのでしょうか。
代表的な対策や医療機関の受診方法について、解説していきます。

受診するなら何科?

受診するなら何科?

男性更年期障害には、様々な症状があります。そのため、基本的にはもっとも気になる症状に合わせて病院を受診しましょう。例えば、男性機能の症状なら泌尿器科、気分の落ち込みや睡眠障害なら心療内科や精神科を受診します。

男性更年期外来という科を設けている病院もあるので、より専門的な治療をしたい場合はお住まいの近くで探してみましょう。

通院し薬などの治療を受ける

更年期障害は、男性ホルモン補充療法や漢方薬などで治療します。ただし、前立腺癌や前立腺が肥大している方は男性ホルモン補充療法の治療は受けられない場合もあります。

漢方薬の治療は、副作用がなく有効な治療法として認められています。
また、生活習慣を見直して症状に対策するための指導が行われる場合もあります。

食生活を見直し男性ホルモンを増やすものを食べる

食生活を見直し男性ホルモンを増やすものを食べる

男性更年期障害の原因は男性ホルモンの低下なので、食事で対策して症状を緩和することもできます。男性ホルモンを増やすには、まず亜鉛が含まれる食べ物が有効です。亜鉛は、カキ・タコ・ウナギ・レバー・玄米・卵黄などに多く含まれます。
また、山芋・納豆・オクラなどネバネバした食品は、男性更年期障害に多い前立腺疾患に効果が高いです。

男性更年期障害に効くサプリを摂る

男性更年期障害に効くサプリを摂る

食事だけで対策が難しい場合は、サプリメントを取り入れるという手もあります。
男性更年期障害には、男性機能や活力を高めると謳っているサプリが効果が高いです。

例えば、亜鉛・マカ・トンカットアリエキス・シトルリンといった成分がおすすめです。いくつかの成分を合わせ、男性用サプリメントとして販売されているものもあります。

また、ギャバ・カルシウム・セントジョーンズワートといった、更年期障害の原因であるストレスを和らげるサプリメントもおすすめです。

適度な運動をする

テストステロンの分泌には、適度な運動も不可欠です。先に解説したように、テストステロンは筋肉の増強を促すホルモンです。運動や筋トレで筋肉を損傷すると、修復・増強するためにテストステロンが分泌されます。

無理は禁物ですが、毎日の生活に適度な運動を取り入れましょう。

十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとる

 

十分な睡眠は、ストレスの解消に効果的です。更年期障害の方は、自律神経の失調により生活リズムを保つのが難しくなりますが、できれば毎日同じ時間に寝て睡眠を確保しましょう。

睡眠が十分でないと余計にストレスが溜まり、体内時計の狂いによってさらに自律神経も崩れる悪循環になってしまいます。病院で処方される睡眠導入剤やサプリを活用して、生活リズムを保てるように心がけましょう。

まとめ

男性更年期障害は、年齢とともに誰にでも起こりうる病気です。
気分の波や些細な不調など、気づきにくい症状もあるので、普段から自分の体調の変化に敏感になるのが大切です。
永遠に続くわけではなく一時的なものなので、自分にできる対策方法をとって乗り切るようにしましょう。