意外と知らない!?キレイに日焼けする方法

夏になると、「日焼けしたい」という人が多くなります。
水着やTシャツは日焼けしていた方が格好良く着こなせますし、日焼け肌は健康的で格好いいですよね。
今回は、そんな日焼けしたい方のために、綺麗に日焼けする方法をご紹介。
日焼けにはデメリットもゼロではないので、日焼けをするリスクも合わせて解説します。

日焼けするなら綺麗に焼きたい

男女ともに美白意識が高まっている近年ですが、逆に「日焼けしたい!」という方もいるはず。
適度に日焼けした肌は健康的でスポーティーな印象になり、特に男性の場合は頼り甲斐があって爽やかなイメージです。
さらに、体が引き締まって見えたり、肌荒れが目立たなくなったりと、日焼け肌のメリットは意外にたくさんあります。

しかし、綺麗に日焼けをするには気をつけるポイントが意外にたくさんあるのをご存知ですか?
ただ日をたくさん浴びるだけでは、痛みが出たりまだらになったり、悲惨な思いをしてしまうことも。
それでは、日焼けしたい方向けに、上手な日焼けの仕方を見ていきましょう。

日焼けってどういう現象なの?

まずは、日焼けのメカニズムについて解説します。
良い日焼けの仕方を知らず、「日焼けしたい」という思いだけで先走ってしまうと、後悔することになりかねませんよ。

日焼けは一種のやけど

知らない人も多いですが、日焼けはれっきとしたやけどの一種。
直火が原因ではありませんが、遠赤外線でゆっくりと炙っているようなイメージです。
確かにやけどをしてしまった時は、赤くなったり皮がむけたりと、日焼けと同じようなステップを踏んで治っていきますよね。

そのため、日焼けは肌にとってけして良いことではありません。
しかしそれでも、健康的な日焼け肌を手に入れるために日焼けしたい方は多いはず。
特に、欧州では日焼け肌への憧れが強いため、「良い日焼け」と「悪い日焼け」は英語でははっきり区別され、別物として扱われています。
日焼けしたい方は、良い日焼けと悪い日焼けの違いを知り、うまく日焼けをコントロールしていくのが大切です。

悪い日焼け=サンバーン

悪い日焼けは、英語では「サンバーン」と呼ばれます。
これは、紫外線の影響で肌が赤く炎症を起こしてしまった状態のこと。
悪い日焼けが起こるのは、紫外線に対する肌の防衛能力が低いため。
ある程度紫外線に強い方でも、許容量を超えた紫外線を一気に浴びると悪い日焼けをしてしまいます。
健康的に日焼けしたい方は、悪い日焼けをなるべく起こさないように心がけましょう。

良い日焼け=サンタンニング

良い日焼けは、英語で「サンタンニング」と呼ばれます。
これは炎症を起こさず、肌が褐色に色づいた状態のこと。
「日焼けしたい」という方は、基本的にこの状態を指して言いますよね。

紫外線が肌の深部まで到達するのを防ぐため、メラニン色素が作られるのが日焼けをする理由です。
肌の防衛能力が働き、うまく紫外線を阻止できたときに良い日焼けが起こります。

やけどのコントロールをしてキレイに焼く

やけどのコントロールをしてキレイに焼く

良い日焼けと悪い日焼けの違いは、紫外線ダメージの強さが肌の許容内かどうかということ。
急激に肌の処理能力を超える紫外線を浴びてしまうと、炎症を起こして悪い日焼けになってしまいます。
とはいえ日差しの強さを調節することはできませんから、良い日焼けをするには自分でコントロールすることが必要。
日差しを浴びる時間を調節したり、日焼け止めを使って紫外線ダメージを弱めたり、肌の調子を見ながら綺麗に日焼けしたいですね。

日焼けをするのは72時間後から

日焼けをするのは72時間後から

紫外線ダメージを受けたあと、メラニン色素が作られるのは72時間後から。
そのため日焼けしたくないという方は、日光を浴びて72時間以内のケアで日焼けが定着するのを防ぐことができます。
逆に日焼けしたい方は、72時間以内に紫外線ダメージをリセットするようなケアをすると、うまく日焼けできません。
日光を浴びてすぐ、肌が小麦色にはならなくても焦らず待つようにしましょう。

実は1年中日焼けしてるって知ってた?

紫外線は、夏だけではなく1年中降り注いでいます。
そのため、日焼けしたいと思えば季節を問わず日焼けはできるのです。
日焼けと季節の関係について、見ていきましょう。

一番焼きやすいのは夏

一番焼きやすいのは夏

紫外線は、日本では7〜8月にもっとも強くなります。
その量は、もっとも少ない12〜1月の4〜5倍ほど。

そのためイメージ通り、もっとも日焼けしやすい季節は夏といえます。
夏は暑くて肌の露出も多くなるので、何もケアをしていないと自然に日焼けしていきますね。

しかし、日焼けしたい方でも、なんのケアもせずにいるのは悪い日焼けの原因。
夏の日差しは多くの日本人にとって強すぎるので、肌に負担を与えすぎないよう、適度にUVケアアイテムを取り入れていきましょう。

天気や季節を問わず焼ける

天気や季節を問わず焼ける

先にも触れたように、冬にも夏の1/4〜1/5ほどの紫外線量があります。
そこから夏になるにかけて徐々に紫外線量は増えていくので、全く日焼けしない季節はないと思っておきましょう。

また、天気による紫外線量の変化は、薄曇りの日は晴天の80〜90%、曇りの日は60%、雨の日は30%ほどとなります。
そのため日中全く紫外線がない日はなく、いつ、どんな天気でも必ず少しは日焼けをしていきます。

日焼けの程度は人によって異なる

実感としてわかっている人も多いかと思いますが、日焼けのしやすさには個人差があります。
どんな人が日焼けしやすく、どんな人が日焼けしにくいかを見ていきましょう。

色白の人は日焼けしにくい

色白の人は日焼けしにくい

もともと色白の人は、メラニン色素を生成する力が弱いということで、日焼けをしにくいです。
すぐに紫外線の許容量を超えてしまいやすく、赤く炎症を起こしてしまうケースが多いでしょう。

このタイプの方は、紫外線ダメージにより肌の老化が進みやすく、皮膚がんのリスクも高くなりやすいです。
色白だからこそ日焼けしたいという方は、そのリスクも先に知っておきましょう。

茶色やこげ茶色の人は日焼けしやすい

茶色やこげ茶色の人は日焼けしやすい

もともと地黒で、肌が茶色っぽいという方は日焼けをしやすいです。
これは、メラニン色素を生成する器官が敏感で、すぐにたくさんのメラニン色素を合成できるため。
積極的に日焼けしたい人にとっては、得な体質と言えるでしょう。

ただし、日焼けしやすい人でも紫外線ダメージに強いというわけではなく、痛みや炎症はなくても遺伝子が傷ついている場合があります。
強い日光を浴びても赤くなりにくい方も、適度なUVケアはしておきましょう。

綺麗な日焼けをする方法・コツ

それでは、日焼けしたい方向けに、綺麗に日焼けする方法をご紹介していきます。

①ビーチ・リゾートで

②日焼けサロンに通う

日差しを遮るものがないビーチや、赤道に近いリゾートは、非常に紫外線量が多く、ケアをしていてもすぐに日焼けします。
そのため、短期間で日焼けしたい方にはぴったりの場所と言えるでしょう。

1日で焼こうとしない

ビーチ・リゾートは紫外線が非常に強いため、日焼けの仕方に工夫が必要です。

最初のうちは紫外線量がピークになる日中をあえて避け、朝や夕方など日差しが穏やかな時間帯に焼くといいでしょう。
そして適度にメラニン色素が作られてきてから、日差しの強い時間帯に焼いて肌の色を作っていきます。
ただし、ある程度慣れてきてからも、強い日差しで焼くのは短時間に留めておきましょう。

綺麗に日焼けしたいなら、1日で焼こうとはしないのが大切です。

日焼け止めを正しく使う

ビーチやリゾートで日焼けしたいなら、日焼け止めを正しく使う必要があります。
ビーチ・リゾートは先にも触れたように非常に紫外線が強いため、適度にダメージを軽減した方が綺麗に焼けるのです。
SPF20〜30程度の日焼け止めなら、焼けすぎず適度に肌を守ることができるでしょう。

②日焼けサロンに通う

②日焼けサロンに通う

日焼けサロンは、自然の日光より安全に効率よく日焼けできます。
シミやサンバーンが起こりにくい機器を使っているため、肌への負担を減らしつつ日焼けしたい方におすすめ。
照射は1回20〜30分程度なので、休みの日や仕事帰りに通っても負担になりません。
日焼けサロンの料金は、1回1.500〜2,000円ほど。
5回くらい通うと小麦肌になれるので、10,000円前後で健康的な日焼け肌を手に入れることができます。

③天サロ

③天サロ

天サロとは、「天然サロン」の略で、自然光を浴びて日焼けすることを言います。
日サロの対義語として使われますが特にサロンがあるわけではなく、日光を浴びられる場所ならどこでも天サロです。
お金をかけず日焼けしたい方におすすめの方法です。

天サロにおすすめの場所

天然サロンにおすすめなのは、以下のような場所です。

  • 自宅やオフィス、
  • 学校などの屋上
  • 公園や庭
  • 砂浜
  • プールサイド
  • 河原
  • 自宅やオフィス、学校などの屋上
  • 公園や庭
  • 砂浜
  • プールサイド
  • 河原
こういった場所に、レジャーシートを敷いたりデッキチェアを置き、水着や薄着になって日焼けする人が多いです。

15時以降にする

天サロに適している時間は、15時以降
10時〜14時までは紫外線が非常に強いため、あまり初心者にはおすすめできません。
まだ肌が日焼けに慣れていない方は、10時〜14時の時間帯を避けて天サロをするようにしましょう。

マナーを守る

天サロをするなら、マナーを守るのは必須。
自宅の敷地内以外の場所で行うときは、人の通行の邪魔にならない場所を選びます。
また、肌を満遍なく焼きたいのはわかりますが、露出の多すぎる服装にも注意。
天サロをする場所のルールにもよりますが、公共のルールを守って人に迷惑をかけないよう気をつけましょう。

日焼け後はシャワーを浴びる

綺麗に日焼けしたいなら、シャワーでクールダウンするのも大切です。
特に海水浴場で天サロをした場合、塩分や砂は日焼けした肌にダメージを与えてしまいます。
汚れを洗い流し、火照った肌を冷やしてきちんとアフターケアをしましょう。

④下焼き

下焼き

綺麗に日焼けしたい方は、本格的に日焼けする前にまず下焼きを行いましょう。
下焼きをすることで、肌が炎症を起こしにくくなり、ムラなく綺麗な小麦肌になります。

日焼け止めを塗ってから

下焼きをするときは、日焼け止めを塗って行います。
効果が強すぎないSPF20〜30程度の日焼け止めを塗って、紫外線ダメージを和らげましょう。
時間帯も、最初は15時以降の日差しが穏やかな時間を選ぶのがおすすめです。
下焼きは2回ほど繰り返し、肌を慣れさせながら肌の色を作っていきます。

日焼けしやすい場所は念入りに

日焼けをしやすい場所は、おでこや鼻の頭、頬骨の上、肩など高く出っ張っているところ。
こういった部分には日焼け止めを重ね付けし、焼けすぎないように気を配りましょう。
こうすることで、シミや皮向けを防ぐこともできます。

数時間ごとに塗りなおそう

日焼け止めの効果は、時間とともに弱まっていきます。
だいたい2〜3時間ほどで効果がなくなるので、その度に塗り直しましょう。
汗をかいたり水に入った時も、その都度日焼け止めを塗りなおします。

⑤日焼け後は肌を冷やす

⑤日焼け後は肌を冷やす

綺麗に日焼けしたいなら、アフターケアがとても大切です。
やけどをした時と同じようにしっかり冷やすことで、肌をいたわりながら日焼けしていくことが可能になります。

クールダウンが大切

最初に解説した通り、日焼けはやけどの一種。
そのためやけどをした時と同じように、しっかり冷やしてケアをします。
こうすることで真皮質が負ったダメージを軽減し、細胞が破損するのを防ぐ効果があるのです。

凍らせたタオルか氷が効果的

水でも肌を冷やすことができますが、効果は一時的なので、できれば凍らせたタオルや氷で冷やしましょう。
肌を焼きに行くときは、クーラーボックスに凍らせたタオルや保冷剤を入れて行くのがおすすめ。
時間とともに肌細胞が壊れる前に、クールダウンすることができます。

⑥サンオイルを塗る

⑥サンオイルを塗る

下焼きが終わり、肌が日焼けに慣れてきたら、サンオイルを使って本格的に焼きます。
綺麗に日焼けしたい方には、サンオイルは必須アイテムです。

サンオイルとは?

サンオイルには、肌を傷つける紫外線を防ぎ、肌を黒くする紫外線のみ通す効果があります。
そのためサンオイルを使うと、肌への負担を最小限にしながら日焼けができるというわけ。
シワや皮膚ガンのリスクを防ぎながら日焼けしたい方は、必ず持っておきたいアイテムです。

日焼け止めとサンオイルの違い

紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、UV-Aは肌を黒くする作用が、UV-Bは肌に炎症を起こさせる作用があります。
サンオイルは、このうちUV-Bのみを防ぎ、日焼けしつつやけどを防ぎます。
日焼け止めは、両方の紫外線を防いで、日焼けとやけどを両方防ぐのです。

⑦日焼け後はしっかり保湿

⑦日焼け後はしっかり保湿

日焼け後の肌ケアは、クールダウンだけではなく保湿も大切です。

日焼け後は想像以上に乾燥している

日焼け後の肌は、ダメージを受けてとてもデリケートな状態です。
傷んだ肌はとても乾燥しやすいため、保湿ケアが必須。
顔だけではなく身体の肌も、日光を浴びた部分は全て保湿ケアしましょう。

しっかり保湿しよう

保湿をしないと、皮がすぐにめくれてしまって肌がボロボロになる原因となります。
ローションやオイル、ボディミルクなど、身体を保湿できるアイテムはたくさん販売されています。
日焼けした場所が火照ったり痛みがある方は、メントール配合のものなど冷感タイプの保湿アイテムがおすすめです。

日焼け止めを塗る前の保湿もおすすめ

日焼けをする前に保湿をすると、より紫外線ダメージを軽減できます。
これは、生の魚より干物の方が早く焼けるのと同じで、水分が多い肌は焼けにくくなるため
とにかく手っ取り早く日焼けしたい方には向いていませんが、時間はかかっても綺麗に日焼けしたい方におすすめの方法です。

⑧残らないシミ対策

⑧残らないシミ対策

「日焼けしたいけど、シミが残るのは嫌!」という方も多いでしょう。
シミは、日焼け肌とは正反対に、不健康で老け込んだ印象です。
日焼けをしてもシミを残さない方法をお教えします。

皮は絶対にはがさない

日焼けをしすぎると、やがて皮がむけてくることがあります。
しかしボロボロになった皮も、絶対にはがしてはいけません。
シミは、肌のターンオーバーによって薄くなっていきます。
むけた皮を無理に剥がすと、ターンオーバーのサイクルが乱れてシミが消えにくくなるのです。
皮がむけると気になってしまうとは思いますが、なるべく触らず自然に剥がれるのを待ちましょう。

ビタミンをたっぷり摂取しよう

肌を焼きすぎてしまったら、肌を再生するのに必要なビタミンをたっぷりとるのがおすすめ
特にビタミンA・C・Eは、肌を再生したり、紫外線ダメージをリセットするのに使われます。
身体の内部からダメージを修復していくと、日焼けはしてもシミは残りにくいですよ。

まとめ

まとめ

日焼けしたい方におすすめの方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
日焼けした肌は健康的で格好いいですが、反面肌へのダメージが非常に大きいです。
そのリスクを知った上で、上手に日焼けできるようにしていきましょう。
短時間で焼こうと思わず、時間をかけて肌をいたわりながら日焼けするのがおすすめです。