メンズヘアワックスは、元の髪質やなりたい髪型に合わせて各メーカーから数多くの商品が開発・製造されています。
種類も効果も様々な反面、どれを使ったら良いのか分からなくなることや、ヘアスタイルの変更に伴って今までのメンズヘアワックスでは合わなくなることも珍しくありません。
意外と知らないメンズヘアワックスの種類と、髪質ごとの選び方を踏まえながら、おすすめのメンズヘアワックスを紹介していきます。
メンズヘアワックスの種類
4種類のヘアワックスの種類を紹介します。
自由自在なクリームタイプ
メンズヘアワックスの中でも、クリームタイプのヘアワックスは幅広い髪質やヘアスタイルに対応している、汎用性の高さが特徴です。
ヘアワックスそのものが柔らかく、セットをする際の難易度もあまり高くないので初心者にもおすすめです。作ったヘアスタイルをキープする力はそれほど強くないので、軽くまとめたりナチュラルな雰囲気を作ったりするのに向いています。
ツヤ感が少ないクレイタイプ
クレイタイプのメンズヘアワックスは、ツヤ感が少なく、スタイリングした髪もマットな印象に仕上がります。マットな分整髪料を使っている感じが強く出ず、ナチュラルな印象になるヘアワックスです。
スタイルのホールド力に優れている反面、伸びにくいのでスタイリングの難易度は上がります。柔らかい髪をしっかり固めてスタイリングしたい時に使うのが向いているタイプです。
セットが崩れにくいジェルタイプ
ジェルタイプは、水とポリマー成分が中心の成分構成で作られたメンズヘアワックスで、ツヤ感やウェット感を出したい時におすすめです。
ジェルタイプはスタイリング後のキープ力が高いため、ヘアスタイルを崩したくない場面や、きちんとした印象にしたいビジネスの場でのスタイリングに適しています。崩れにくい反面手直しは難しいタイプですが、しっかりした印象のヘアスタイルにするにはぴったりです。
毛先を遊ばせるならファイバータイプ
パーマをかけている髪など、動きを出したヘアスタイルを作りたいのであればファイバータイプのメンズヘアワックスが最適です。
パーマやくせ毛の、ワックスをつける前からの髪の動きが強調されたヘアスタイルになります。また、油分が多いため、ややツヤ感が出た髪型に仕上がります。ファイバータイプは髪になじみやすく、キープ力も高いですが、使いすぎると重い印象になりやすいので、量は少しずつ使うのが無難です。
メンズヘアワックスの選び方
メンズヘアワックスの失敗しない選び方は、
- 髪質・スタイリングで選ぶ
- ワックスの硬さで選ぶ
の大きく2つのポイントがあります。
髪質・スタイリングで選ぶ
軟毛タイプの髪質はマットタイプ
元の髪質が軟毛であれば、ツヤの少ないクレイタイプやハードなクリームタイプなど、マットな質感のメンズヘアワックスが合っています。
軟毛タイプの男性がツヤ感のあるメンズヘアワックスを使うと髪がペタっとしてまい、ボリュームが無いように見えてしまいます。軟毛の方は、マットタイプで髪を立ち上げるようにセットするのがおすすめです。
剛毛タイプはツヤ感のあるワックスを
剛毛タイプに向いているのは、ゴワゴワした印象を和らげてくれるツヤ感のあるメンズヘアワックスです。
髪質が頑固でスタイリングでも動きを出しづらいため、動きのあるヘアスタイルにするならファイバータイプやジェルタイプ、動きは少なくてもナチュラルに髪全体をまとめたいのであればクリームタイプのメンズヘアワックスを使えばイメージに近い髪型を作れます。
くせ毛はファイバーや泡タイプのスタイリング剤
くせ毛の男性には、広がりやすい髪をまとめられるような、水分が多く伸びの良いスタイリング剤が向いています。
ファイバータイプのメンズヘアワックス、または泡タイプのスタイリング剤だと髪に束感を出したり、元々の髪の動きを活かしたりしながらも、広がらない髪型にまとめることができます。
くせ毛は扱いづらい反面、長所でもあるので、髪の動きや流れを強調して見せるスタイリング剤がおすすめです。
ワックスの硬さで選ぶ
ソフト・ミディアムはくせ毛な人向け
ソフトタイプからミディアムタイプのメンズヘアワックスは、それほど髪を固めずにスタイリングができるので、くせ毛など元々の髪の動きを活かしたい方や、べたっとしすぎない質感を求める方に向いています。
ミディアムタイプまでのメンズヘアワックスならくせ毛をまとめても不自然な印象にならず、ナチュラルな雰囲気が出せます。
ハードは髪が細い人向け
ハードタイプのメンズヘアワックスはキープ力が高く、髪をしっかりホールドできるのが特徴です。髪が細い人はスタイリングしても時間がたつと髪がへたってしまうこともあるため、ハードのヘアワックスでしっかり髪を立ち上げるようにセットすれば、長時間持つヘアスタイルを作れます。
ハードのヘアワックスはマットタイプも多いため、「カッコいい」印象の髪型を目指す人におすすめです。
スーパーハードは硬くて毛量が多い人向け
ハードよりもさらに上をいくスーパーハードのメンズヘアワックスは、通常のヘアワックスでは髪をまとめることが難しい、髪の量が多い人におすすめします。
毛量の多い男性は、ヘアセットでもなかなかまとまらず、時間が立つと髪同士がバラけてしまうことがヘアセットにおける難点です。
セット力もキープ力も高いスーパーハードのヘアワックスなら、時間がたってもまとまりのあるヘアスタイルが続きます。
洗い流しやすい水性製品を選ぶ
メンズヘアワックスは、水性製品と油性製品に大きく二分されます。水性には洗い流すのが楽、油性には仕上がりに光沢感が出るといった特徴があり、日常的なスタイリングに使うのであれば、水性製品がおすすめです。
ヘアワックスの洗い流しが不十分だと、次のスタイリングが上手くいかないだけでなく、髪や頭皮のトラブルにもつながります。
フォーマルな場でツヤ感の強いヘアスタイルを作りたい時には油性製品も効果的ですが、髪の手入れやケアのしやすさなどを考慮して、普段遣いには扱いやすい水性製品を選びましょう。
メンズヘアワックスのおすすめランキング10選
ここからは、実際に販売されているメンズヘアワックスの中から使いやすさや人気度、コストパフォーマンスなどを元に、10点の商品をランキング形式にてご紹介します。
メーカーも種類も様々なメンズヘアワックスから、自分の髪質やしたいスタイリングと合うものはどれか、イメージしながら見てみてください。
10位 リップス ハードブラスト ヘアワックス
出典:Amazon
- ブランド名:LIPPS
- 価格:1,760円/100g
- タイプ:ファイバー
- 髪質:軟毛
- 硬さ:スーパーハード
- 質感:マット
- 香り:-
リップス ハードブラスト ヘアワックスは、軟毛の男性でも根本から髪を立てたヘアスタイルを作ることができるメンズヘアワックスです。
セット力が強く、かつマットな質感なので、へたりやすい髪質でもしっかりした印象になります。また、リップス ハードブラスト ヘアワックスは髪の束感を出せる点、そして毛先に動きを感じる見た目が演出できる点も特徴です。
そのため、軟らかい髪をかっちりさせながらも直線的すぎず、適度に抜け感のある髪型にセットするにはリップス ハードブラスト ヘアワックスはちょうど良いヘアワックスと言えます。さらに、洗い流しやすいように作られているので、1日の終わりの洗髪が楽な点も男性から好評です。
9位 オーシャントリコ ヘアワックス(エッジ)
出典:Amazon
- ブランド名:OCEAN TRICO
- 価格:1,650円/80g
- タイプ:クリーム
- 髪質:軟毛
- 硬さ:ハード
- 質感:セミマット
- 香り:ライジングウェーブ
トリートメント成分が配合されており、髪のケアも忘れていないメンズヘアワックスが「オーシャントリコ ヘアワックス」です。
洗い流しやすい作りでもあるので、髪に負担をかけずに毎日のヘアセットが楽しめます。オーシャントリコ ヘアワックスは、つけ心地が軽く、かつセット力が高いことから、空気を含んだようなヘアスタイルを作ることを得意としています。
セットをしないとぺたんとなってしまいやすい軟らかい髪質でも、髪束を作って持ち上げることでふんわりした印象に見せられます。オーシャントリコ ヘアワックスの香りはライジングウェーブと呼ばれる爽やかな印象の香りで、香りも含め爽やかな軽さを演出したい方におすすめです。
8位 ナカノ スタイリングワックス 7
出典:Amazon
- ブランド名:ナカノ
- 価格:859円/90g
- タイプ:ファイバー
- 髪質:剛毛
- 硬さ:スーパーハード
- 質感:マット
- 香り:マスカット
数々のメンズヘアワックスを製造しているナカノの商品の中でも、スタイリングのキープ力が高く、かつ質感もマットに仕上がるのが「ナカノ スタイリングワックス 7」です。作ったヘアスタイルが長時間持続するため、髪型をこまめに直すのが難しい時にも使えます。
風が強くヘアスタイルが崩れやすい天候の日でも、ナカノ スタイリングワックス 7であれば髪をそれほど気にせずに過ごせます。
また、ナカノ スタイリングワックス 7の利点は伸びが良いことで、髪に馴染ませやすいので減りが早いと感じられることの多いハードワックスでも、ナカノ スタイリングワックス 7なら少量ずつ使えてコストパフォーマンスも良好です。
7位 デューサー ハードスムースワックス 5S
出典:Amazon
- ブランド名:DEUXER
- 価格:860円/80g
- タイプ:ファイバー
- 髪質:くせ毛
- 硬さ:ハード
- 質感:セミマット
- 香り:-
立体感のあるヘアスタイルを目指す人におすすめするのが「デューサー ハードスムースワックス 5S」です。ファイバータイプのメンズヘアワックスで、動きを出すヘアスタイルを作ることを得意としています。
デューサー ハードスムースワックス 5Sは、思い切った髪型を作り込むこともできますが、ツヤ感はそれほど強くなく、きっちりセットした印象は与えないので、ナチュラルなヘアスタイルにしたいと考える方にもおすすめです。
また、全体的な質感はやや軽いので、ショートヘア以外のミディアム程度の長さの髪に使ってもぺったりせず快適なつけ心地です。
6位 デミ ウェーボ ジュカーラ ヘアカスタ 10
出典:Amazon
- ブランド名:デミ コスメティクス
- 価格:1,255円/95g
- タイプ:クリーム
- 髪質:くせ毛、剛毛
- 硬さ:ハード
- 質感:セミマット
- 香り:-
デミ ウェーボ ジュカーラ ヘアカスタ 10は、クリームとミルクの間のテクスチャーが特徴のメンズ向けスタイリング剤です。ヘアワックス型のスタイリング剤と比べても伸びがとても良いのでムラなく髪につけられ、ヘアセットの技術に自信が無い方にもおすすめします。
テクスチャーが柔らかいので誤解されがちですが、デミ ウェーボ ジュカーラ ヘアカスタ 10のセット力とキープ力は非常に高く、ベリーショートからショートの長さの髪をきっりちまとめてセットしてくれます。
ヘアワックスよりも液体状で量の微調整がしやすいため、ほんのちょっとだけ出して気になる箇所のヘアセットにも使える商品です。
5位 ピースプロデザインシリーズ フリーズキープワックス
出典:Amazon
- ブランド名:ピースプロデザインシリーズ
- 価格:1,426円/80g
- タイプ:ファイバー
- 髪質:剛毛
- 硬さ:スーパーハード
- 質感:セミマット
- 香り:アクアカシス
セット力とキープ力が際立ったメンズヘアワックスが欲しいのであれば「ピースプロデザインシリーズ フリーズキープワックス」がおすすめです。作ったヘアスタイルをフリーズさせたかのように長時間キープしてくれるので、朝にヘアセットしたものをとにかく長持ちさせたい時に向いています。
ヘアワックスを手にとった際の質感はやや水っぽいものの、乾くのが早いので手早くスタイリングできます。フリーズキープワックスを使いやすいのはショートヘアで髪質は剛毛の男性で、剛毛や毛量の多い男性の悩みでもある、セットから時間がたってヘアスタイルがばらけることがが少ない点が人気です。
4位 ロレッタ モルトベーネ ハードゼリー
出典:Amazon
- ブランド名:ロレッタ
- 価格:1,664円/300g
- タイプ:ジェル
- 髪質:剛毛、くせ毛
- 硬さ:ハード
- 質感:ツヤ
- 香り:ローズ
ジェル状のスタイリング剤として、ヘアワックスでは出せないツヤが話題となっているのが「 ロレッタ モルトベーネ ハードゼリー」です。
ツヤが出るものの水性タイプであるため、洗い流しもしやすく扱いやすいのが特徴です。 しっかりセットができるスタイリング剤は洗い流しで2回洗いしなければ落としづらい商品も多い中、ロレッタ モルトベーネ ハードゼリーは1回洗いで落とせて、髪への負担も少なくて済みます。
ジェルの量を多く使わなくてもしっかりスタイリングができること、そして1個300gの大容量であることから、コストパフォーマンスの良いスタイリング剤を求める方にもおすすめです。
3位 ウイウイ ホーユー ミニーレ 10
出典:Amazon
- ブランド名:ホーユー
- 価格:1,084円/80g
- タイプ:ジェル
- 髪質:剛毛
- 硬さ:スーパーハード
- 質感:ツヤ
- 香り:フルーティバニラ
ヘアワックス、特にメンズ向けの商品はダマになって固まりやすいと感じたことのある方におすすめするのが「ウイウイ ホーユー ミニーレ」です。
ジェルタイプで硬さはスーパーハードなので、ダマや余計なベタつきを気にすることなくヘアスタイリングを完成させられます。伸びが良い一方で固まるまでの時間は短いため、ヘアスタイリングにかける時間を縮小できるのもメリットです。
ショートヘアの男性で、はっきりとした髪束とツヤ感のある髪で主張するようなヘアスタイルを理想とするなら、ウイウイ ホーユー ミニーレを使えばイメージに近づけられます。
2位 アリミノ メン ハードミルク 100g
出典:Amazon
- ブランド名:アリミノ
- 価格:1,526円/100g
- タイプ:ミルク
- 髪質:くせ毛
- 硬さ:ハード
- 質感:ツヤ
- 香り:シトラス、ムスク
アリミノ メン ハードミルクは、セット力は高めですが、作り込みすぎないでいられる点が人気のメンズヘアワックスです。ミルクタイプで伸びが良いので、ミディアムヘアでもナチュラルに仕上がります。
また、ショートヘアの男性が使うなら1プッシュ程度で足りるため、コストパフォーマンスも抜群です。アリミノ メン ハードミルクは、ほどほどのツヤ感が出るので、パーマをかけた髪も毛先の動きまでまとまってきれいに見せてくれる効果があります。
さらに、ヘアスタイリングのキープ力が非常に高いので、朝ヘアセットした髪型を夜まで保ちたい方にもおすすめです。
1位 ミルボン モールディングワックス7
出典:Amazon
- ブランド名:MILBON
- 価格:4,580円/100g
- タイプ:ファイバー
- 髪質:軟毛、くせ毛
- 硬さ:ハード
- 質感:セミマット
- 香り:-
ハードであるものの重い質感にはならないので、軟毛の男性の髪も軽く立ち上げてキープしてくれるメンズヘアワックスが「ミルボン モールディングワックス7」です。
同ブランドのヘアワックスの中でもセット力は高いので、イメージする髪型に作り込みたい時に役立ちます。また、髪の束感や毛先の動きを出すことを得意としたヘアワックスなので、パーマをかけた髪や元々くせ毛の人のヘアスタイリングにも向いています。
その上、均一に伸びる特性があるため、ヘアワックスの一部が固まるようなミスも防げます。サロンなどプロも多く使っている、確実に使えるヘアワックスが欲しいのであれば、ミルボン モールディングワックス7がおすすめです。
メンズヘアワックスのポイント・コツ
①ドライヤー次第でスタイリングが決まる
シャンプーや寝癖直しで濡れた髪にどうドライヤーの風を当てるかで、その後のヘアスタイルは左右されます。髪をしっかり立たせるなら根本から風を当てる、反対にナチュラルな雰囲気にしたいのであれば程々にボリュームを抑えるように風を当てるなど、毛の流れをイメージしながらドライヤーを使いましょう。
②ヘアアイロンで髪に動きをつけよう
動きのあるヘアスタイルを作りたいなら、ヘアアイロンを使えば直毛の髪もパーマに近い状態を作ることができます。毛先に強い動きを出したいなら細め、ゆるい印象にしたいなら太めのヘアアイロンを使うことでイメージ通りの動きが出せます。
③ワックスは少量で根元にはつけない
慣れないタイプのヘアワックスを使う時にやりがちな失敗が量の取りすぎ・使いすぎで、初めて使うヘアワックスなら特に、少量ずつとって毛先中心につけるよう心がけましょう。根本につけると髪の動きがなくなり、髪がぺたんと寝てしまいます。
頭皮にワックスがつくと、頭皮環境が悪くなり「薄毛」「抜け毛」などの原因に繋がっていきます。なるべく頭皮に付着しないよう気をつけてください。
また、シャンプーの際はワックスをしっかり落としましょう。ワックスが残ったままだと、頭皮にも良くありませんし、翌日のスタイリングも決まりにくいです。
④ヘアセット簡単5ステップ
人によってワックスで最初にアレンジしていく箇所は様々ですが、最初は手のひらに多めに付いているため、多く付けても問題のない部分からスタートするのがおすすめです。
どうしても鏡で見えやすいトップから始めてしまいがちですが、ワックスがトップにべったり付いてしまう事は避けましょう。
一本一本作り込んでいくのは時間がかかるため、一度散らして髪の毛全体にワックスを付けてみてください。
「揉み込む」→「散らす」→「持ち上げる」を2〜3回ほど繰り返すと、質感が良く動きのあるお洒落なヘアスタイルにセットできます。
ここでワックスを必要以上にプラスすると、束になりすぎて不自然なセットとなるので気をつけてください。
まとめ
商品のテクスチャーも効果も多種多様なメンズヘアワックスは、どれを選べば自分の作りたいヘアスタイルに近づけるのか、判断が難しいアイテムです。
元の髪質や髪の長さ、セット後の髪型に求めるツヤ感など様々な切り口から考慮し、使いやすくイメージ通りにヘアスタイリングができるヘアワックスを選んで、スタイリングを楽しみましょう。
毎日のセット、とりあえず適当なワックスを使っているけれど、美容師さんにセットしてもらったようなヘアスタイルにならない…。こんな風に思うことはありませんか?