男女を問わず、毛を抜いて処理した経験は誰にでもあると思います。
確かに、毛を抜くと爽快で気持ちいいし、見た目もスッキリしますが、予想より痛かったり、根元が深く出血したりしたこともあるのではないでしょうか?
ここでは、特に髭について毛を抜くことで生じるメリットやデメリット、次に生える毛が薄くなるという噂の真相、毛を抜いた後のケア方法も紹介します。
毛抜きを毎日使っているという方は是非参考にしてください。
- 髭を抜くことのデメリット・メリットを紹介
- 髭を抜くことに関するよくある疑問を解消
- おすすめの髭処理方法
目次
髭を抜く前に毛のメカニズムを知ろう!
髭も含め、体毛にはそれぞれに役割を持って生えてきます。外的な刺激から守るため、紫外線から肌をガードする役目、汗と共に不必要な成分を外に排出するためなど様々です。
髭を抜いても生えてくる理由とは?
出典;フェザーミュージアム
皮膚の奥にある毛の根元には「毛母細胞」があります。毛抜きで抜かれる部分はあくまで毛根のみで、毛根の下にある「毛乳頭」が再び信号を出すと毛母細胞が分裂し始めます。
毛乳頭がある限り毛母細胞に信号や栄養を送り続け、抜いてもまたより強く太い毛を生やそうとします。
雑草も、草だけを抜いても根が残っていればまた生えてきます。髭や体毛の仕組みはそれと同じ原理なのです。
髭を抜いても毛乳頭がある限り生え続ける
出典:毛乳頭細胞.COM
毛乳頭は毛細血管や神経が集中している部分です。毛の成長に必要な栄養を取り込んで、毛母細胞へと送る働きをしていて、抜いても毛乳頭の働きを弱めない限りずっと生えてきます。
この毛乳頭にダメージを与えて、弱らせたり破壊したりすることが可能なのがサロンやクリニックでの永久脱毛となります。
髭を毛抜きで抜くのはNG
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髭を毛抜きで抜いてしまうのは、衛生上面や肌への負担も考えると決しておすすめはできません。
髭を抜く人にとっては、スッと抜ける感触が気持ちよく、達成感を得ることもあるかもしれません。
しかし、髭を抜くのは毛穴や肌にとっては想像以上にリスクだらけで、髭にもメリットは何もありません。数年後の肌の老化現象にも繋がる可能性もあります。
そして、残念ながら髭が薄くなることもありません。
髭を毛抜きで抜くことは青髭の原因に
出典:www.amazon.co.jp
顔の皮膚はとても薄いのに髭が密集していて、それが透けて見えてしまうのが、いわゆる青髭です。
確かに、髭を毛抜きで抜けば一時的に青髭は解消されたように感じられます。しかし、髭を毛抜きで抜くことにより、毛乳頭や毛細血管はさらに太くて丈夫な髭を生やそうとし、結果的には再び青髭の原因になります。
髭を抜いたときは青髭が解消されたように見えますが、毛細血管から引きちぎっているだけで、肌ダメージが大きくなります。
髭を毛抜きで抜くメリット
髭を毛抜きで抜くメリットとデメリットには何があるのか、もっと詳しく内容を把握しましょう。特に、毎日髭を毛抜きで抜いているという方はぜひご覧ください。
結論から申しますと、髭を毛抜きで抜くメリットは何もありません。抜いたときは目立たなくなるだけで、実は肌も毛穴も傷付けている状態です。後から生えてくる髭の肌環境も悪くしています。
髭を抜くのはデメリットの方が多い!
それでは、髭を抜き続けていると、どのようなリスク・デメリットがあるのでしょう。
埋没毛になる
髭を抜いて毛穴が塞がってしまうと、新たに作られた髭が塞がった毛穴から出れないままになります。そうなると、髭は皮膚の中に留まったままになり、埋没毛と呼ばれる症状になります。
皮膚の中に髭があるので、透けた肌からは黒ずんだ状態に見え、見た目が青髭のようになってしまいます。
シミや色素沈着の原因になる
髭を抜いて傷付き炎症を起こした肌は跡が残りやすい状態にあり、その部分を守ろうと色素沈着を起こします。若い肌は肌のターンオーバーの周期が早く、シミにもなりませんが、肌のターンオーバーは年齢と共に減速するため、正しい髭の処理が必要です。
ニキビや毛嚢炎(もうのうえん)の原因になる
髭を抜かれて、皮膚は穴が開いている状態です。そこに細菌が付着すると炎症を起こし、ニキビや毛嚢炎の原因になります。症状によっては化膿して腫れる場合もあり、酷いと発熱を伴うこともあります。痛みを感じたら、必ず専門医を受診しましょう。
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髭を毛抜きで抜いた後のアフターケア
ここまで髭を抜くリスクやデメリットを紹介しましたが、きちんとケアをすればそれらをを小さく抑えることは可能です。使用する毛抜きも、髭をキャッチしやすいものを選び、事前に消毒をすると安心です。
髭を毛抜きで抜いたら、アフターケアをするかしないかでその後の髭の炎症の発生に繋がります。炎症が起こらないようにするためには、髭を抜いた後の毛穴を清潔に保つことが重要なポイントです。
髭を抜いた部分を冷やす
清潔な冷たい水で毛穴を冷やしたり、清潔なガーゼで保冷剤などを包んで肌に当てたりして毛穴を収縮させましょう。毛穴を引き締めることで、細菌が入りこむことを防ぎ、炎症の予防になります。
エタノール入りの化粧水を使う
洗顔した後の肌表面にも細菌は付着しているので、エタノール入りの化粧水をコットンに含ませ、髭を抜いた部分にパック消毒をし細菌の繁殖を防ぎます。
必要以上に毛穴には触れない
髭を抜いた後の肌はとてもデリケートです。少し触っただけでも炎症や肌トラブルを起こしやすいので、予防も兼ねて必要以上に触らないようにしましょう。
頬杖などの何気ない仕草も、せっかく消毒した毛穴に細菌が入り込みやすくなるので注意し
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癖になる髭を抜く行為は病気の一種?
髭を抜く感触が「気持ちいい」と思う男性が多いようです。実際に髭を抜いている男性の、Twitter上に投稿されている意見の一部です。
髭を抜くクセはストレスが関係?
剃り残しが気になる程度で、髭を抜くのは誰にでもある経験かと思います。
しかし、正常な毛を引き抜いてしまうことで安心したり、精神が落ち着く状態にまで至ると、「抜毛症」や「抜毛癖」というストレスからくる疾患の疑いもあります。
大袈裟ではありますが、日ごろから悩みを解消することで「髭を抜く」というデメリットしかない行為を止めることができます。
髭を抜くVS髭を剃るではどちらがおすすめか?
ダメージを考えると、髭を抜くのは最小限にしておきたい方法です。髭の状態や肌の症状などを鑑み、抜くか剃るかを判断することをおすすめします。
毛抜きで抜いてもOKなタイプは?
「毛抜きで髭を抜くのが楽しい!」という男性がいるようですが、基本的に毛抜きで髭を抜く行為はストップしましょう。
強いて言えば「髭の数が少なく、それほど髭が密集していない」場合なら抜いても目立たない可能性はあります。何より、肌が強く敏感な肌ではないことが前提です。
髭剃りが向いている方の特徴
そもそもですが、髭を抜いて髭を処理するのは非効率です。デメリットも多く、肌へのダメージも多いため髭を抜くのではなく剃りましょう。
- 髭が薄い → カミソリや電気シェーバーを使う
- 髭が濃い → ヒゲトリマーと電気シェーバー
自分の髭の濃さに合わせて、処理方法を選びましょう。
髭を薄くする効果なら抑毛ローション
男性ホルモンの分泌が盛んになると、その影響で毛が濃く太くなります。毛乳頭を刺激し、毛母細胞の分裂を促進させ、髭を太く強く成長させるのが男性ホルモンの特徴です。
それに対して、女性ホルモンは体毛や髭の成長を抑える作用があります。
女性ホルモンと同じ成分とされる大豆成分配合の「抑毛ローション」が、体毛や髭に抑毛効果があるのはこのためです。 髭の手入れと抑毛ローションを併用するだけで、髭を減らすことも不可能ではありません。
髭を抜くことについて
髭を抜く癖がつくと治りません。子供の頃から爪を噛む人が大人になっても爪を噛むのと同じです。髭を抜くことによるメリットは一つもないと言えるので、今日からでも髭を抜くことをやめましょう。